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「了承」と「承諾」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「了承」と「承諾」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「日程変更の了承を得る」「講演の依頼を承諾する」。どちらも相手の話を受け入れる場面で使いますが、どう違うのでしょうか。

使い分けの目安は、事情を理解して受け入れるなら「了承」、依頼や申し入れに応じるなら「承諾」です。この記事では、二つの意味と使い分けを、身近な例文と図解で整理します。

目次

「了承」と「承諾」の違いを一言でいうと

「了承」は事情をくんで納得し、受け入れること。「承諾」は相手の依頼や申し入れなどを受け入れることが、使い分けの目安です。

たとえば、会場の都合でイベントの開始時間が変わり、その事情を理解して受け入れたなら「変更を了承した」。主催者から講演を頼まれ、それに応じたなら「依頼を承諾した」と表せます。

ただし、二つの意味は重なります。辞書では「了承」の意味に「承諾」も含まれており、いつでも明確に分けられるわけではありません。本記事では、辞書の意味をもとに、何を受け入れるのかに注目して整理します。

参考:コトバンク「了承」、コトバンク「承諾」(小学館『デジタル大辞泉』)

「了承」とは?

「了承」は、相手の事情を理解し、納得して受け入れることです。

たとえば、会場の都合で開始時間が30分遅れると説明を受け、その変更を受け入れる場面です。「日程変更を了承する」「参加者の了承を得る」「了承済み」などと使います。

ポイントは、単に説明を聞いたり、内容を知ったりしただけではなく、事情をくんで受け入れていることです。一方的に変更を知らせただけなら、相手の「了承を得た」とは言えません。

参考:コトバンク「了承」(小学館『デジタル大辞泉』)

「承諾」とは?

「承諾」は、相手の意見や希望、要求などを聞いて受け入れることです。

たとえば、イベントへの登壇を頼まれ、「その内容でお引き受けします」と応じる場面です。「依頼を承諾する」「申し入れを承諾する」「承諾を得る」などと使います。

「承諾」は、自分が作業や役割を引き受ける場合だけの言葉ではありません。「写真の掲載を承諾する」のように、相手の希望を受け入れる場面にも使えます。

参考:コトバンク「承諾」(小学館『デジタル大辞泉』)

例文で比較する「了承」と「承諾」

例文使い分けのポイント
会場の都合による時間変更を了承した。変更の事情を理解し、受け入れています。
参加者の了承を得て、開催日を変更した。変更について、参加者に受け入れてもらっています。
講演の依頼を承諾した。講演をしてほしいという依頼に応じています。
本人の承諾を得て、写真を掲載した。写真を掲載したいという希望を、本人に受け入れてもらっています。
日程変更を了承し、変更後の日程での登壇も承諾した。変更の受け入れと、登壇依頼への返答を分けて表しています。

※例文は使い分けを説明するために独自に作成しています。

迷いやすい使い分けのポイント

「了承」は理解するだけ、「承諾」は引き受けること?

そのように分けると、意味を狭く捉えすぎてしまいます。

「了承」には納得して受け入れる意味があり、「承諾」には相手の希望を受け入れる意味があります。事情の理解・納得を伝えたいのか、依頼や申し入れへの受け入れを伝えたいのかを目安にすると選びやすくなります。

「ご了承」と「ご承諾」はどう使い分ける?

事情を伝えて理解を求めるなら、「会場の都合により開始時間が変更となります。ご了承ください」のように表現できます。

相手が申し入れを受け入れたことへのお礼なら、「登壇のご依頼をご承諾いただき、ありがとうございます」のように表現できます。

これから相手の意思を確かめたい場合は、「変更後の日程でもご登壇いただけますか」など、受け入れられるかを具体的に尋ねると明確です。「ご了承ください」と伝えただけで、相手が承諾したことにはなりません。

相手の立場や、丁寧さで決まる?

「了承は目下に、承諾は目上に」と、立場だけで決まる言葉ではありません。また、「承諾」のほうが必ず丁寧という区別でもありません。

相手に直接返答するときは、何を受け入れるのかを具体的に伝えましょう。変更への返答なら「変更の件、承知いたしました」、依頼への返答なら「ぜひお引き受けいたします」といった言い方もできます。

似た言葉「同意」との違い

「同意」は、相手の意見に賛成する意思を示すことです。

たとえば、「参加費を下げて、より多くの人が参加できるイベントにしよう」という提案に賛成するなら、「その方針に同意する」と表せます。

  • 了承:事情をくんで、納得して受け入れる。
  • 承諾:相手の依頼や申し入れなどを受け入れる。
  • 同意:相手の意見や提案に賛成する。

これらも意味が重なる言葉です。事情への理解、申し入れへの返答、意見への賛成のうち、どの点を伝えたいのかに注目すると整理しやすくなります。

参考:コトバンク「同意」(小学館『精選版 日本国語大辞典』)

まとめ:「了承」は事情をくむこと、「承諾」は申し入れに応じること

「了承」と「承諾」は、どちらも相手の話を受け入れる場面で使います。

  • 了承:事情を理解し、納得して受け入れること。
  • 承諾:相手の意見・希望・要求などを受け入れること。

迷ったときは、事情をくんで受け入れるなら「了承」、依頼や申し入れに応じるなら「承諾」を目安にしてみましょう。意味は重なるため、言葉だけで区別しようとせず、受け入れる内容まで具体的に伝えることが大切です。

参考文献・出典

本記事は、以下の辞書で意味や用例を確認し、使い分けを独自に整理しています。本文の例文と図解案は、本記事のために作成したものです。

  1. コトバンク掲載・小学館『デジタル大辞泉』「了承」
    確認した内容:事情をくんで納得する意味、承知・承諾の意味を含むこと。
  2. コトバンク掲載・小学館『デジタル大辞泉』「承諾」
    確認した内容:相手の意見・希望・要求などを聞いて受け入れる意味。
  3. コトバンク掲載・小学館『精選版 日本国語大辞典』「同意」
    確認した内容:他人の意見に賛成する意思を示す意味。

閲覧日:2026年10月9日

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