「報告」と「連絡」は、どちらも相手に情報を伝える言葉です。違いを一言でいうと、報告は「経過や結果を伝えること」、連絡は「必要な情報を関係者に知らせること」です。
たとえば、上司に「資料が完成しました」と伝えるのは報告、チームに「明日の会議は10時からです」と知らせるのは連絡に当たります。この記事では、二つの意味と使い分けを、仕事でよくある場面から整理します。
「報告」と「連絡」の違いを一言でいうと

報告は、自分が担当した仕事や起きた出来事について、経過・結果・状況を伝えることです。一方、連絡は、相手が知っておく必要のある予定や変更事項などを知らせることです。参考:コトバンク「報告」・「連絡」
迷ったときは、「どうなったか」を伝えるなら報告、「知っておいてほしいこと」を伝えるなら連絡、と考えるとわかりやすくなります。ただし、両方の意味が重なる場面もあり、厳密に二者択一で使い分ける言葉ではありません。
「報告」とは?

「報告」は、物事の経過や結果などを相手に伝えることです。仕事では、任された業務がどこまで進んだか、どんな結果になったかを上司や担当者に伝えるときによく使います。参考:コトバンク「報告」
たとえば、「資料の作成が終わりました」「お客様から修正の依頼がありました」のように、実際に起きたことや仕事の状況を伝える場面です。報告は完了後だけにするものではなく、作業途中の進み具合を伝える「中間報告」もあります。また、仕事以外でも「調査結果を報告する」のように使えます。
「連絡」とは?

「連絡」は、情報や考えなどを相手に知らせることです。仕事では、予定の変更、集合場所、担当者への伝達事項など、関係者が知っておくべき情報を共有するときによく使います。参考:コトバンク「連絡」・WAM NET「効果的な報連相をするには」
たとえば、「会議は10時からに変更されました」「明日の集合場所は受付前です」のように、相手が知っておくと行動しやすい情報を届ける場面です。連絡する相手は上司に限らず、同僚や取引先、家族などにも広がります。
「報告」と「連絡」の例文を比較
同じ会議の準備でも、何を伝えるかによって言葉が変わります。
・報告:「会議で使う資料が完成しました」
→担当した作業の結果を伝えている。
・連絡:「会議の開始時刻が10時に変わりました」
→関係者に予定の変更を知らせている。
別の場面も見てみましょう。
・報告:「お客様からの問い合わせには、先ほど回答しました」
→対応した結果を伝えている。
・連絡:「お客様から電話があり、折り返しを希望されています」
→対応に必要な情報を担当者に知らせている。
なお、「資料が完成したことをチームに連絡する」のような言い方も自然です。資料の完成という結果に注目すれば「報告」、チームへ知らせる働きに注目すれば「連絡」になります。伝える内容だけで機械的に決まるわけではありません。
「報告」「連絡」「通知」の違い

「通知」も、相手に情報を伝えるときに使う言葉です。通知には、特定の相手にある事柄を知らせることという意味があります。会議の日時や審査結果などを知らせる場面で使われます。参考:コトバンク「通知」
たとえば、「資料が完成しました」と仕事の結果を伝えるなら報告、「提出日は金曜日です」と関係者に予定を知らせるなら連絡、「審査結果を通知します」と結果を特定の相手に知らせるなら通知です。連絡と通知は意味が重なるので、「メールで通知する」を「メールで連絡する」と言える場面もあります。
まとめ
「報告」は仕事や出来事の経過・結果・状況を伝えること。「連絡」は相手が知っておく必要のある情報を知らせることです。
「どうなったか」を伝えるなら報告、「知っておいてほしいこと」を伝えるなら連絡、と覚えると使い分けやすくなります。ただし、実際の会話では意味が重なることもあります。相手に何を伝えたいかを優先して選びましょう。
参考文献・出典
この記事は、以下の公開ページを参考に、意味や使い分けを独自に整理したものです。本文の例文と図解案は本記事のために作成しています。
- コトバンク「報告」
小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』
確認した内容:告げ知らせること、特に任務の経過や結果などを述べるという意味。 - コトバンク「連絡」
小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』
確認した内容:気持ちや考え、情報などを知らせるという意味。 - 独立行政法人福祉医療機構 WAM NET「第11回:効果的な報連相をするには」
確認した内容:仕事の進捗を伝える報告と、必要な人に適切な時期に知らせる連絡の実務上の例。 - コトバンク「通知」
小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』
確認した内容:特定の相手にある事柄を告げ知らせること、また、その知らせという意味。
閲覧日:2026年9月27日

