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「情報」と「データ」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「情報」と「データ」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「情報を集める」「データを集める」。どちらも仕事や日常でよく使いますが、どう違うのでしょうか。

使い分けの目安は、伝わる内容や意味に注目するなら「情報」、判断や処理の材料となる事実・記録に注目するなら「データ」です。この記事では、二つの意味と使い分け、似た言葉「知識」との違いを、身近な例文と図解で整理します。

目次

「情報」と「データ」の違いを一言でいうと

「情報」は物事について伝わる内容や、理解・判断につながるもの。「データ」は判断や分析、処理の材料となる事実や資料です。

たとえば、ある店の売上が「先月100万円、今月120万円」だったとします。この売上の記録は「データ」と呼べます。二つを比べて読み取れる「先月より売上が20%増えた」という内容は、「情報」として伝えられます。

ただし、二つを完全に分けられるわけではありません。辞書では「データ」の意味に「情報」も含まれます。同じ売上表でも、分析の材料として見るなら「データ」、店の状況を伝えるものとして見るなら「情報」と呼べます。

本記事では、材料としての側面と、そこから伝わる内容の側面に注目して整理します。

参考:コトバンク「情報」、コトバンク「データ」(小学館『デジタル大辞泉』)

「情報」とは?

「情報」は、物事の内容や事情についての知らせ、また、受け手の理解や判断につながるものです。

たとえば、「新しい店が来週オープンする」「電車が遅れている」といった知らせは情報です。その内容を知ることで、買い物の予定を立てたり、別の移動手段を考えたりできます。

「情報を共有する」「最新の情報を確認する」「必要な情報を伝える」などと使います。ポイントは、何が伝わるか、何がわかるかに注目していることです。

情報は、必ずしも数値の分析から生まれるものではありません。口頭で聞いた知らせや、文章で伝えられた事情も情報に含まれます。

参考:コトバンク「情報」(小学館『デジタル大辞泉』)

「データ」とは?

「データ」は、推論や判断の基礎となる事実、参考となる資料や情報です。コンピューターでは、処理の対象となる、記号や数字で表された資料を指します。

たとえば、日ごとの売上、アンケートの回答、測定した気温などがデータに当たります。「データを入力する」「データを分析する」「データを保存する」などと使います。

ポイントは、判断や分析、処理に使う材料として捉えていることです。

データは数字だけではありません。自由記述の回答や、写真・音声もデータとして扱えます。また、紙に記録した実験結果などもデータと呼べるため、電子ファイルに限る言葉でもありません。

参考:コトバンク「データ」(小学館『デジタル大辞泉』)

例文で比較する「情報」と「データ」

例文使い分けのポイント
新店舗のオープン情報を確認した。開店日や場所など、知りたい内容に注目しています。
売上が先月より増えたという情報を共有した。記録の比較から読み取れる内容を伝えています。
毎日の売上データを入力した。売上の記録を、処理できる形で扱っています。
アンケートの回答データを分析した。集めた回答を、分析の材料として扱っています。
売上データから、商品別の販売傾向に関する情報を得た。材料となる記録と、そこから読み取れる内容を分けて表しています。

※例文は使い分けを説明するために独自に作成しています。

迷いやすい使い分けのポイント

「データは意味がない、情報は意味がある」?

そのように言い切ると、二つの意味を狭く捉えすぎてしまいます。

「データを整理・解釈すると情報になる」という説明は、関係を理解するための一つの考え方です。ただし、「今月の売上は120万円」というデータも、それだけで店の状況を知らせる情報になり得ます。

図書館情報学の辞典でも、データを情報の材料とみなす立場を紹介する一方、二つを言い換えられる場合があると説明しています。加工の有無だけで、必ず区別できるわけではありません。

参考:コトバンク「データ」(『図書館情報学用語辞典 第5版』)

「顧客情報」と「顧客データ」はどう違う?

どちらも、氏名や連絡先、購入履歴などを指す場合があります。

顧客について知りたい内容や、取り扱う内容全体に注目するなら「顧客情報」。システムに登録した記録や、分析・処理する対象に注目するなら「顧客データ」と表現できます。

同じ内容を指すこともあるため、必要に応じて「連絡先の情報」「購入履歴のデータ」のように具体的に伝えると明確です。

「情報を集める」と「データを集める」は言い換えられる?

言い換えられる場面もありますが、強調する点が変わります。

「旅行先の情報を集める」なら、観光スポットや交通事情など、知りたい内容を幅広く調べる印象です。「来店者数のデータを集める」なら、比較や分析に使う記録をそろえる印象になります。

迷ったときは、知りたい内容なのか、分析や処理に使う材料なのかを考えると選びやすくなります。

似た言葉「知識」との違い

「知識」は、ある事柄について知っている内容や、認識・理解していることです。

たとえば、「先月より売上が20%増えた」という情報を知ることと、「売上の増加率を計算する方法」を理解していることには違いがあります。計算の方法を学び、身につけているなら、「増加率を求める知識がある」と表せます。

  • 情報:物事について伝わる内容や、理解・判断につながるもの。
  • データ:判断や分析、処理の材料となる事実・記録。
  • 知識:学習や経験などを通して、知り、理解している内容。

三つの意味は重なりますが、伝わる内容、材料となる記録、自分が理解していることのどこに注目しているかで整理するとわかりやすくなります。

参考:コトバンク「知識」(小学館『デジタル大辞泉』)

まとめ:「情報」は伝わる内容、「データ」は判断の材料

「情報」と「データ」は、同じものを指すこともある、意味の重なる言葉です。

  • 情報:物事の内容や事情を知らせ、理解・判断につながるもの。
  • データ:判断や分析、処理の材料となる事実や資料。

迷ったときは、伝わる内容や意味に注目するなら「情報」、材料となる事実や記録に注目するなら「データ」を目安にしてみましょう。

参考文献・出典

本記事は、以下の辞書で意味や用例を確認し、使い分けを独自に整理しています。本文の例文と図解案は、本記事のために作成したものです。

  1. コトバンク掲載・小学館『デジタル大辞泉』「情報」
    確認した内容:物事の内容や事情についての知らせ、受け手の知識や判断につながる意味。
  2. コトバンク掲載・小学館『デジタル大辞泉』「データ」
    確認した内容:推論の基礎となる事実や参考資料・情報、コンピューターで処理対象となる資料の意味。
  3. コトバンク掲載・『図書館情報学用語辞典 第5版』「データ」
    確認した内容:情報の材料と捉える立場、データと情報を言い換えられる場合があること。
  4. コトバンク掲載・小学館『デジタル大辞泉』「知識」
    確認した内容:事柄について知っている内容、認識・理解する意味。

閲覧日:2026年10月10日

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