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「申請」と「申込」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「申請」と「申込」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「休暇の申請をする」「セミナーの申込をする」。どちらも希望を相手に伝える言葉ですが、何が違うのでしょうか。

使い分けの目安は、許可や承認などを求めるなら「申請」、参加や利用などの意思を伝えるなら「申込」です。

ただし、「申請は役所だけで使う」「申込には審査がない」と分けることはできません。この記事では、意味と使い分けを例文・図解で整理し、似た言葉「届出」との違いも紹介します。

目次

「申請」と「申込」の違いを一言でいうと

辞書の意味をもとに、日常や仕事での使い方を整理すると、次のようになります。

  • 申請:許可・承認・交付などを求めて願い出ること。
  • 申込:参加・利用・契約などをしたいという意思を相手に伝えること。

たとえば、社外研修に参加する場面を考えてみましょう。会社に研修への参加を認めてもらう手続きは「申請」、研修の主催者に参加の意思を伝える手続きは「申込」と表現できます。

同じ研修でも、何を相手に求めているかによって、使う言葉が変わります。

なお、「申請」にも希望や要望を願い出るという広い意味があり、「申込」と意味が重なる場面もあります。ここでの整理は、使い分けを考えるための目安です。

参考:コトバンク「申請」、コトバンク「申込み」

「申請」とは?意味と使う場面

「申請」は、希望や要望を願い出ることを意味します。特に、国や公共の機関などに対して、許可・認可などの対応を求めるときに使われます。

日常や仕事では、相手に認めてもらうことや、所定の対応をしてもらうことに注目する言葉です。

「申請」を使う場面

  • 研修への参加を会社に申請する。
  • 出張に必要な費用を申請する。
  • 証明書の交付を申請する。
  • 施設の使用許可を申請する。

役所での手続きに限らず、会社の社内手続きにも使います。「経費の申請」「アカウントの利用権限の申請」などがその例です。

また、申請したことと、認められたことは別です。「申請済み」とだけ書かれている場合、承認や交付まで完了しているとは限りません。

参考:コトバンク「申請」

「申込」とは?意味と使う場面

「申込」は、「申し込み」とも書き、何かをしたいという意思を相手に伝えることや、その内容・手続きを表します。

講座への参加、サービスの利用、商品の購入など、「参加したい」「利用したい」と希望を伝える場面で広く使います。

「申込」を使う場面

  • 研修の主催者に参加を申し込む。
  • スポーツ教室の体験レッスンに申し込む。
  • インターネット回線の利用を申し込む。
  • 会員サービスへの入会を申し込む。

法律の分野では、相手の承諾によって契約を成立させようとする意思表示という意味もあります。

そのため、申込をしただけで、必ず契約や参加が確定するわけではありません。抽選・審査・相手の承諾などが必要な場合もあるため、受付後の案内も確認しましょう。

参考:コトバンク「申込み」

例文で比較する「申請」と「申込」

例文使い分けのポイント
社外研修への参加を会社に申請した。会社に参加を認めてもらうことに注目しています。
社外研修の主催者に参加を申し込んだ。主催者に参加したいという意思を伝えています。
施設の使用許可を申請した。施設を使う許可を求めています。
施設で開かれる講座に申し込んだ。募集されている講座への参加を希望しています。
証明書の交付を申請した。証明書を発行してもらうことを求めています。
サービスの利用を申し込んだ。利用や契約を希望する意思を伝えています。

※例文は、使い分けを説明するために独自に作成しています。実際の手続きでは、窓口やサービスが定める名称を優先してください。

迷いやすい使い分けのポイント

「申請」は役所、「申込」は民間で使う?

相手が役所か民間かだけでは決まりません。

会社に許可や承認を求めるときにも「申請」を使います。一方、自治体が主催する講座でも、参加を希望する手続きには「申込」が使われます。

相手の種類より、「認めてもらいたいのか」「参加・利用したいのか」を考えると、違いをつかみやすくなります。

審査があれば「申請」、なければ「申込」?

審査の有無だけで区別するのも適切ではありません。

たとえば、入会や契約の申込でも、条件の確認や審査が行われる場合があります。「申込」という名前だからといって、自動的に受け付けられるとは限りません。

書類やメールでは、「申請を送信した」「申込を受け付けた」「承認された」「参加が確定した」のように、どの段階かまで書くと誤解を防げます。

「申込」「申込み」「申し込み」は違う言葉?

基本的には、同じ言葉の表記の違いです。

文化庁の「送り仮名の付け方」では、「申し込み」を本則の例に挙げ、読み間違えるおそれがない場合は「申込み」「申込」と送り仮名を省くことも認めています。

本文では「申し込み」、項目名では「申込方法」「申込期限」など、読みやすさや媒体の表記ルールに合わせて使いましょう。

参考:コトバンク「申請」、コトバンク「申込み」、文化庁「送り仮名の付け方」通則6

※使い分けのポイントは、辞書の意味をもとに本記事で整理した目安です。個別の制度や手続きの定義を示すものではありません。

似た言葉「届出」との違い

「届出」は、役所・学校・会社などに、必要な事柄を届け出ることです。

「申請」「申込」と比べると、事実や変更事項などを相手に知らせることに注目する言葉として整理できます。

申請:許可や承認などを求める

「研修への参加を会社に申請する」。相手に認めてもらいたいという点が中心です。

申込:参加や利用などの意思を伝える

「研修の主催者に参加を申し込む」。参加したいという希望を伝えることが中心です。

届出:事実や変更事項などを知らせる

「住所が変わったことを会社に届け出る」。必要な情報を相手に知らせることが中心です。

ただし、実際の書類名や手続き名は制度・組織によって異なります。一般的な意味だけで名称を置き換えず、案内に書かれた「申請書」「申込書」「届出書」などの呼び方に合わせましょう。

参考:コトバンク「申請」、コトバンク「申込み」、コトバンク「届出」

まとめ

  • 申請は、許可・承認・交付などを求めて願い出ること。
  • 申込は、参加・利用・契約などをしたいという意思を伝えること。
  • 届出は、事実や変更事項などを役所・学校・会社などに知らせること。

迷ったときは、「相手に何を求めているのか」を考えてみましょう。実際の手続きでは、指定された名称を使い、受付・承認・確定のどの段階なのかも添えると、正確に伝わります。

参考文献・出典

以下の公開ページを参考に、意味や使い分けを独自に整理しました。本文の例文・図解は、本記事用に作成したものです。

  1. コトバンク「申請」
    確認した内容:「デジタル大辞泉」「精選版 日本国語大辞典」による意味。希望・要望を願い出ること、許可・承認などを求めること。
    閲覧日:2026年10月16日
  2. コトバンク「申込み」
    確認した内容:「デジタル大辞泉」による意味。申し込むことやその内容・手続き、契約に関する意思表示。
    閲覧日:2026年10月16日
  3. コトバンク「届出」
    確認した内容:「デジタル大辞泉」「精選版 日本国語大辞典」による、役所・学校・会社などに届け出るという意味。
    閲覧日:2026年10月16日
  4. 文化庁「送り仮名の付け方」本文 通則6
    確認した内容:「申し込み」の送り仮名と、「申込み」「申込」という省略表記の許容。

閲覧日:2026年10月16日

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