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「注釈」と「補足」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「注釈」と「補足」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「資料に注釈を付ける」「説明を補足する」。どちらも説明を加えるときに使いますが、どのような違いがあるのでしょうか。

使い分けの目安は、語句や本文について説明するのか、足りない情報を補うのかです。ただし、二つの意味は重なり、注釈が補足の役割を果たすこともあります。

この記事では、「注釈」と「補足」の意味や使い分けを、資料作成や会議などの例文とともに解説します。

目次

「注釈」と「補足」の違いを一言でいうと

  • 注釈(ちゅうしゃく):語句の意味や用法、本文の内容などに説明を加えること。また、その説明。
  • 補足(ほそく):足りないところに情報などを付け足して補うこと。

たとえば、資料に出てくる専門用語の意味を説明するなら「注釈」。会議で伝えきれなかった手順を付け加えて説明するなら「補足」が使いやすいでしょう。

注釈補足
語句や本文に説明を加える足りない情報などを補う
例:専門用語に注釈を付ける例:説明に具体例を補足する

ただし、注釈にも補足的な説明を加える意味があります。「注釈は言葉の意味だけ」「補足は本文と関係のない話」と、厳密に分けられるわけではありません。

参考:コトバンク「注釈」、コトバンク「補足」(いずれもデジタル大辞泉)

「注釈」とは?

「注釈」は、語句の意味や使い方を解説したり、本文に補足的な説明を加えたりすることです。加えた説明そのものも「注釈」といいます。

たとえば、初心者向けの資料で「アーカイブ」という語に「過去の配信内容を保存したもの」という説明を添えれば、語句の意味を伝える注釈になります。

「注釈」を使う場面

  • 初めて出てくる専門用語に注釈を付ける。
  • 古文の注釈を読み、言葉の意味を確認する。
  • 資料の注釈で、本文中の表現の意味を説明する。
  • 読者が誤解しそうな箇所に注釈を加える。

「この言葉はどういう意味か」「この記述をどう理解すればよいか」を分かりやすくする場面に合う言葉です。

参考:コトバンク「注釈」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)

「補足」とは?

「補足」は、不十分なところに付け足して補うことです。説明の場面では、相手の理解に必要な情報や、伝えきれなかった内容を追加するときに使います。

たとえば、サービスの申し込み方法を説明したあとで、必要な書類について付け加えるのは「補足」です。文章に書き加える場合にも、口頭で説明を加える場合にも使えます。

「補足」を使う場面

  • 会議で説明しきれなかった点を補足する。
  • 報告書に、判断の背景となる情報を補足する。
  • 操作手順の説明に、具体例を補足する。
  • 先ほどの発言について、一点補足する。

「補足します」と伝えたうえで「申し込みには本人確認書類も必要です」と付け加えれば、もとの説明を補う情報だと分かります。

参考:コトバンク「補足」(デジタル大辞泉)

「注釈」と「補足」の使い分けを例文で比較

資料に説明を加える場合

例文:資料中の専門用語に、注釈を付けた。

用語の意味を読み手に理解してもらうための説明です。どの語句に対する説明なのかが明確な場面に合います。

例文:資料に、実際の利用手順を補足した。

もとの資料だけでは情報が足りないと考え、手順を書き加えています。情報の不足を補うことに着目した表現です。

会議で説明を加える場合

例文:担当者は、「利用者」という言葉の範囲について注釈を加えた。

「ここでいう利用者には、無料会員も含みます」のように、発言中の言葉が何を指すかを明確にする場面です。

例文:担当者は、申し込み後の流れについて補足した。

「申し込み後、確認メールが届きます」のように、まだ伝えていなかった情報を付け足す場面です。

会議でも二つの言葉は使えます。語句や発言の意味を説明するなら「注釈」、説明の不足を補うなら「補足」を目安にすると選びやすくなります。

同じ説明に、どちらも使える場合

例文:資料に出てくる略語の正式名称を、注釈として添えた。

例文:資料に出てくる略語の正式名称を、補足した。

どちらも自然です。前者は略語への説明であること、後者は情報を付け足して補ったことに着目しています。同じ内容でも、何を伝えたいかによって表現が変わります。

迷いやすいポイント

「注釈」はページの下に書くもの?

ページの下に限られるわけではありません。語句の近くに括弧で説明を添えるなど、別の示し方も考えられます。「注釈」という言葉だけで、説明の置き場所が決まるわけではありません。

「注釈」は文章、「補足」は口頭で使う?

そのように決まっているわけではありません。「注釈」は、話に付け加える説明にも使えます。また、「補足」は「資料に補足する」のように文章についても使えます。

書くか話すかより、何に対してどのような説明を加えるのかに注目しましょう。

「補足説明」は重複表現?

自然に使える表現です。「補足」は足りないところを補うこと、「説明」は内容を分かるように伝えることを表します。「補足説明」は、もとの説明だけでは足りない点を補う説明という意味になります。

「注記」「追記」との違い

言葉意味・使い方の目安
注釈語句や本文の内容について説明を加える。例:専門用語に注釈を付ける。
補足足りない情報などを付け足して補う。例:手順の説明を補足する。
注記本文の理解を助ける注を書き加える。また、その注。例:集計対象を欄外に注記する。
追記あとから書き足す。また、その文章。例:案内文に連絡先を追記する。

「注記」と「注釈」は意味が重なりますが、「注記」は注を書き加えることや、書かれた注を表す言葉です。一方、「追記」は、あとから書き足すことに着目しています。

たとえば、公開済みの記事に用語の説明を書き足せば、「注釈を追記する」と表現できます。その説明が不足していた情報を補うなら、「補足」の役割も果たしています。

参考:コトバンク「注記」、コトバンク「追記」(いずれもデジタル大辞泉)

まとめ

  • 「注釈」は、語句の意味や用法、本文の内容などに説明を加えること。また、その説明です。
  • 「補足」は、足りないところに情報などを付け足して補うことです。
  • 注釈が補足の役割を果たすこともあり、二つの意味は重なります。
  • 書くか話すか、説明が長いか短いかだけで区別される言葉ではありません。

迷ったときは、語句や本文について説明を加えるなら「注釈」、足りない情報を補うなら「補足」を目安にすると、使い分けやすくなります。

参考文献・出典

語義は以下の辞書を参照しました。場面ごとの使い分けは、語義を踏まえて本記事で整理したものです。例文・図解案は本記事のために独自に作成しています。

  1. コトバンク「注釈」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)
    確認した内容:語句の意味や用法の解説、補足的な説明を表すこと。話に加える説明にも使われること。
  2. コトバンク「補足」(デジタル大辞泉)
    確認した内容:不十分なところを付け足して補うという意味。
  3. コトバンク「注記」(デジタル大辞泉)
    確認した内容:本文の意味を理解させるために注を書き加えること、また、その注を表すこと。
  4. コトバンク「追記」(デジタル大辞泉)
    確認した内容:あとからさらに書き足すこと、また、その文章を表すこと。

閲覧日:2026年10月25日

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