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「書類」と「文書」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「書類」と「文書」の違いは?意味と使い分けを例文・図解で解説

「必要な書類を提出する」「文書で回答する」。どちらも仕事でよく使う言葉ですが、どう使い分ければよいのでしょうか。

使い分けのポイントは、事務や手続きに使うものとして捉えるのか、文字で記録・伝達するものとして捉えるのかです。

この記事では、「書類」と「文書」の意味の違いを、仕事や日常の例文とともに解説します。似た言葉の「書面」との違いも紹介します。

目次

「書類」と「文書」の違いを一言でいうと

「書類」は、特に事務や手続き、記録に関する書き物。「文書」は、文字で書き記したものを広く指す言葉です。

書類文書
特に事務や手続きに関する書き物文字で書き記したものを広く指す
例:申請に必要な書類をそろえる例:決定した内容を文書にまとめる

たとえば、申込書や証明書を準備するなら「書類」、口頭で伝えた内容を記録に残すなら「文書」が使いやすいでしょう。

ただし、二つの意味は重なります。同じ契約書を「契約関係の書類」とも「契約内容を記した文書」とも呼べるため、別々のものを指すとは限りません。上の違いは、使い分けを考えるための目安です。

参考:コトバンク「書類」、コトバンク「文書」

「書類」とは?

「書類(しょるい)」は、文書や書き付けなどをまとめて指す言葉で、特に事務や記録に関するものに使われます。

仕事や日常では、申請書、請求書、証明書など、手続きのために準備・提出・確認するものを指すときに使いやすい言葉です。

「書類」を使う場面

  • 入社手続きに必要な書類をそろえる。
  • 申請書類に記入漏れがないか確認する。
  • 経費精算の書類を担当者に提出する。
  • 保管している書類を年度別に整理する。

たとえば、入社前に「必要な書類を送ってください」と言われたら、会社が指定する届出書や証明書などを準備する場面が思い浮かびます。

「何を書くか」だけでなく、何をそろえ、提出し、処理するかを話す場面で「書類」がよく使われます。

参考:コトバンク「書類」

「文書」とは?

「文書(ぶんしょ)」は、文字で書き記したものを広く指す言葉です。辞書では、書籍、書類、手紙なども含まれます。

仕事では、通知や報告、決定事項などを文字にして伝えたり、記録として残したりする場面でよく使います。

「文書」を使う場面

  • 会議で決まった内容を文書にまとめる。
  • 問い合わせに対して文書で回答する。
  • 社内向けの文書を作成する。
  • 説明内容を文書として残す。

たとえば、電話で説明したあとに「詳しい内容は文書でお送りします」と伝えるなら、説明を文字で確認できる形にすることを表しています。

口頭でのやり取りに対して、文字で伝えることを示したいときは「文書」が使いやすいでしょう。

参考:コトバンク「文書」

「書類」と「文書」の使い分けを例文で比較

申請の準備をする場合

例文:申請に必要な書類をそろえてください。

申請書や証明書など、手続きに必要なものを準備してもらう場面です。何を提出すべきかに着目しています。

例文:申請の理由を説明する文書を作成してください。

こちらは、理由を文字で説明するものを作る場面です。必要なものを一式そろえるのか、説明を書いたものを作るのかで、伝えたい内容が変わります。

回答を求める場合

例文:確認のため、文書で回答をお願いします。

口頭だけでなく、回答内容を文字で残してほしい場面です。

「書類で回答する」も文脈によっては伝わりますが、回答の方法を示すなら「文書で回答する」が自然です。提出するものが決まっている場合は、「回答書を提出する」のように具体的な名称を使うと、さらに分かりやすくなります。

契約書を保管する場合

例文:契約関係の書類を保管する。

例文:契約内容を記した文書を保管する。

この場合は、同じ契約書を指すことがあります。前者は契約手続きに関するものとして、後者は契約内容を記録したものとして捉えています。

迷いやすいポイント

「書類」は複数枚、「文書」は1枚?

枚数で区別する言葉ではありません。

1枚だけの申請書を「こちらの書類に記入してください」と呼ぶことも、何ページもある報告を「一つの文書」と呼ぶこともできます。「類」という字があっても、必ず複数枚という意味にはなりません。

「書類」は紙で、「文書」はデータ?

紙かデータかだけでは分けられません。

たとえば、PDFで提出する申請書を「提出書類」と呼ぶことも、印刷した通知を「文書」と呼ぶこともあります。形式よりも、手続きに必要なものを指すのか、文字で伝えるものを指すのかで考えると整理しやすくなります。

提出時には、言葉だけで形式を判断せず、紙の原本が必要か、データでよいかを案内で確認しましょう。

「文書」は正式なものだけに使う?

正式な通知や契約書にも使いますが、正式なものだけを指す言葉ではありません。

「文書を下書きする」「個人用の文書を保存する」のようにも使えます。提出済みか、承認されているかといった状態は、「文書」という言葉だけでは決まりません。

似た言葉「書面」との違い

「書面(しょめん)」には、文書や手紙などに書かれた内容を指す意味と、文書や手紙そのものを指す意味があります。

「書面で知らせる」「書面で回答する」のように使われ、「文書」と言い換えられる場面もあります。

書類:手続きに使うものとして捉える

例文:申請に必要な書類を提出する。

手続きのために準備するものに着目しています。

文書:文字で記録・伝達するものとして捉える

例文:対応方針を文書にまとめる。

方針を文字にして、共有・確認できる形にすることに着目しています。

書面:書かれた形で伝える

例文:変更内容を書面で知らせる。

口頭ではなく、書かれた形で知らせることを表しています。この例は「文書で知らせる」とも言えます。

三つは意味が重なるため、厳密に別のものとして分類するよりも、どのような場面で使うと伝わりやすいかを考えるとよいでしょう。

参考:コトバンク「書面」

まとめ

  • 書類は、特に事務や手続き、記録に関する書き物を指す。
  • 文書は、文字で書き記したものを広く指す。
  • 同じものを「書類」とも「文書」とも呼べる場合があり、枚数や紙・データの違いでは分けられない。
  • 書面は、書かれた内容や文書そのものを指し、「書面で回答する」のように使う。

迷ったときは、手続きでそろえるものなら「書類」、文字で記録・伝達するものなら「文書」を目安にすると、使い分けやすくなります。

参考文献・出典

  1. コトバンク「書類」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)
    確認した内容:読み方、文書や書き付けなどの総称であること、特に事務や記録に関するものを指す意味。
  2. コトバンク「文書」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)
    確認した内容:読み方、文字で書き記したものを広く指す意味、書籍・書類・書状などを含むこと。
  3. コトバンク「書面」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)
    確認した内容:読み方、文書や手紙に書かれた内容を指す意味、文書・手紙・書類そのものを指す用法。

閲覧日:2026年10月25日
※本文の例文は、辞書の意味を踏まえて独自に作成しています。使い分けの説明には、実際の使用場面に即した整理を含みます。

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